30代のほったらかし資産形成ー穏やかな未来への計画ー

運用スタイルは中・長期です。東京近郊でお得に楽しむ株主優待体験やイベント、決算内容を紹介します。

【株主優待|三陽商会】2024年春の株主優待セールで洋服をお得にお買い物

三陽商会(8011)の株主優待

2024年3月に、株式会社三陽商会の「春の株主優待セール」の招待券が届きました。

このセールに参加するには、株主として100株以上を保有している必要があり、その場合、4枚の招待券が送られてきます。

セールは東京で行われますが、遠方の株主には11月と12月に大阪支店と名古屋支店でスペシャルセールが開催予定です。

この優待セールでは、ブルーレーベルやブラックレーベルなど、服飾アイテムをお得に購入できるます。

今回、東京会場に行ってきたので、会場の様子をお伝えします。

過去の優待セールの様子はこちらから。

moririn-code.hatenablog.com

moririn-code.hatenablog.com

株主優待セール情報

株主優待セールは以下の通り開催されました。

【開催日時】

  • 4/5(金) 10時~16時
  • 4/6(土) 10時~16時
  • 4/7(日) 10時~15時

【開催場所】

〒143-0006 東京都大田区平和島6-1-1 センタービル1F

TRC(東京流通センター)

【案内状】

  • 1枚につき1名入場可能
  • 3日間のうち1日限り有効

株主優待セールの様子

4/6(金)10時過ぎに、三陽商会株主優待セールの会場に到着しました。

最寄り駅は東京モノレール流通センター駅で、セールの看板が駅の左手にすぐにあり、迷うことはありません。

ただし、10時に到着したにもかかわらず、入場待ちの行列ができており、約10分ほど待ってから会場に入ることができました。

当日は結構寒かったので、長時間待つことになると身体が冷えそうでした。

前回も日曜日の同じ時間帯に行ったのですが、初日の方が混んでいるようです。

会場の外の様子

会場の外の様子

会場に入ると、女性が7割、男性が3割くらいの割合でした。年齢層は50代くらいの人が多かったような印象ですが、若い人も散見されました。

会場内には案内図があり、会場は広々としており、案内図は毎回同じようでした。

会場内には案内図があり、広々とした配置でした。

しかし、平日にもかかわらず会場はかなり混雑しており、人ごみに注意が必要でした。

会場内の様子

会場内の様子

春の開催だったため、春・夏のアイテムが多く取り扱われていました。冬物も一部取り扱いがありましたが、ブースはかなり狭かったです。

試着室も設けられていましたが、男性用はパーティションで区切られた6畳くらいのエリアで、複数の人が同時に試着することになりました。個室ではないのでご注意ください。

特にブルーレーベルやブラックレーベルのエリアが賑わっており、再入場の際には案内状が必要とされるため、注意が必要です。

また、サンヨーコートも大幅な割引が行われており、特に注目されていました。定価144,100円が49,500円(税込)となっていたので約66%割引とかなりお得になっていました。

サンヨーコート

サンヨーコート

store.sanyo-shokai.co.jp

私は割引率が高い商品を購入しました。

定価22,000円が9,900円(税込)というお得な価格でした。購入した商品の生地感も良く、夏にたくさん着る予定です。

購入商品

購入商品

まとめ

今回は三陽商会(8011)の株主優待セールに参加したレビューでした。

セールでは割引前の価格も記載されており、お得感が分かりやすかったです。

株主優待セールは100株以上保有するだけで参加できるお得なセールであり、年に2回開催されます。

次回の開催も楽しみにしています。

あなたはどんな株主優待が好きですか?コメントやシェアをお願いします。

【企業分析|7386JWS】低原価なBPO事業の成長を解説|2024年第1四半期決算

はじめに

2024年2月8日、ジャパンワランティサポート株式会社(証券コード:7386)が2024年9月期第1期四半期報告書での決算を発表しました。この記事では、ジャパンワランティサポート(以下、JWS)の決算内容とともに筆者独自の注目ポイントを交えて解説します。詳細な情報はJWSのIR情報を確認してください。

www.jpwsp.com

ジャパンワランティサポートの概要

JWSは、家電や住宅設備機器を製造又は販売する住宅設備供給事業者と提携し、住宅設備機器の延長保証事業を展開している BtoBtoCの事業形態です。JWSは住宅設備機器の故障による修理対応や不具合の解決を事業者に代わり行います。住宅設備機器のメーカー保証期間は通常1~2年ですが、JWSはメーカー保証期間を含む最長10年にわたってサービスを提供しています。競合他社として日本リビング保証(証券コード7320)があげられます。

JWSは提携企業と購入者の間で延長保証契約が締結されると、提携企業からの業務受託料が支払われ、その売り上げを基にした事業を展開しています。JWSの主力サービスである住宅機器延長保証サービス「あんしん修理サポート」などは契約料を1か月毎に按分してストック収入として売上計上しており、ストック売り上げが主要なビジネスモデルとなっています。

第1四半期の決算内容

JWSはストック売り上げ中心で、4Qに偏重する傾向があります。今期1Q計画は432百万円でしたが、実績は495百万円と計画を上回りました。進捗率も前期1Qとほぼ同程度で、順調なスタートと言えます。

延長保証事業では有効会員数の増加がストック売り上げに寄与しています。BPO事業もフロー売上増と低原価での展開により利益に寄与しており、今期は下期にBPO売上拡大を見込む下期偏重の計画です。

  前期1Q-実績 今期1Q-計画 今期1Q-実績
売上高(百万円) 396 432 495
進捗率 23.8% 20.1% 23.0%

第1四半期のトピックス

  • KPI

積極的な営業活動により提携先が増加し、有効会員数が前年同期比+26.5万人(約120%)増加しています。平均単価は、複数製品をまとめたパック商品の拡大がある一方、単価の低いリユース修理サポート拡大の影響もあり微減しています。

有効会員数の推移
(引用:JWS 2024年9月期第1四半期決算説明資料)
  • 事業拡大

住宅設備延長保証に続く収益の柱として、JWSは独自ノウハウを有する自社コールセンターを活用したBPO(Business Process Outsourcing)事業の拡大を計画しています。

BPO事業は、自社が運営するコールセンターで蓄積したノウハウを活かし、コールセンター業務だけでなく各種アドミ業務にも対応可能です。自社運営であることから、クオリティの均一化や蓄積したノウハウの有効活用が可能であり、依頼・問合せ内容に適切に対応することで提携先や関係者のストレスを軽減することを目指しています。

第1四半期においては、具体的なBPO契約数は公開されていませんが、2022年9月期には3社であった契約数が、2023年9月期には新規契約が52社と大幅に増加しています。BPO事業が収益の柱として位置づけられており、契約締結から売上計上までに時間差が生じることから、これに関連する収益は4Qに向けて偏重する傾向があります。

2023年9月期の営業外収益は63百万円であり、営業利益の10%程度を占めています。下表に示すように、前期比で投資不動産賃貸料による営業外収益が増加しています。

投資不動産賃貸料は3Qから新たに計上されており、これは継続的に利益が発生するものと考えられます。投資不動産賃貸料に関する詳細な考察は過去の記事をご参照ください。

moririn-code.hatenablog.com

一方で、投資不動産賃貸費用は7,029千円であり、これにより投資不動産による利益は335千円とわずかです。

今期の営業外収益の計画は30百万円であり、1Qにおいては投資不動産賃貸費用などを差し引いた営業外利益が7,470千円となっており、進捗率は25%です。これにより、今期の営業外収益は順調に推移していると言えるでしょう。

単位:千円 前期1Q 今期1Q
有価証券利息 1,650 2,190
投資有価証券売却益 8,661 4,887
投資不動産賃貸料 - 7,364
合計 10,311 14,441

筆者の注目ポイント

私はJWSが事業拡大の柱としているBPO事業に注目しています。

下表はストック売上(一定期間にわたり移転される財またはサービス)とフロー売上(一時点で移転される財またはサービス)の実績と私の計算による予想売上です。2024年1Qの有効会員数が前期比で20%増加し、また平均単価が1万円弱とのことなので、2024年2Q以降も継続して有効会員数が前期比20%増加、計算上の単価は9500円と仮定し、ストック売上単価を算出すると79円/月・件となります。その場合、通期で1,986百万円(465+500+504+517)となり、同社は通期計画で2150百万円を計画しているので、想定があっていればBPO事業のフロー売上を200百万円程度計画していることになります。2024年1Qの決算内容から「一時点で移転される財またはサービス」の売り上げが前期比で51百万円増加しているので、この増加分がBPO事業の利益と考えられます。BPO事業は下期に重点を置く方針とのことなので、順調に進めば通期計画を上回る可能性があります。

主なBPO契約先はクリナップ(株)、東邦ガス(株)等で3月末決算の企業が多そうなので、同社の2Q決算でBPO事業の売り上げが急激に増加する可能性も考えられます。

  2023       2024      
  1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q
有効会員数(千人) 1,415 1,478 1,542 1,602 1,680 1,774 1,850 1,922
平均単価(円) 9,500 9,500 9,500 9,500 9,500 9,500 9,500 9,500
ストック売上単価(円/月・件) 79 79 79 79 79 79 79 79
予想:一定期間にわたり移転される財又はサービス(百万円) 326 341 356 371 387 406 427 445
予想:一時点で移転される財又はサービス(百万円) 65 63 64 60 78 94 77 72
予想:合計(百万円) 391 404 420 431 465 500 504 517
実績:一定期間にわたり移転される財又はサービス(百万円) 326 341 367 356 375      
実績:一時点で移転される財又はサービス(百万円) 69 68 67 65 120      
実績:合計(百万円) 395 409 434 421 495      

今後

1Qの決算がよかったこともあり、2Q決算での上方修正期待があるとすれば直近の最大PER21倍×EPS275円=5775円までは上昇するかもしれません。実際に上方修正があれば、PER21倍×EPS300円=6300円まで上昇する可能性があると考察しています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。本記事では、ジャパンワランティサポート株式会社(JWS)の2024年9月期第1期四半期報告書に基づく決算内容と筆者の注目ポイントを紹介しました。

JWSはBPO事業を拡大していく計画でその結果も1Qで表れ始めています。今後も有効会員数の増加とBPO事業の拡大が予想される場合は株価も伸びるのではないでしょうか。

投資は自己判断でお願いします。

あなたは決算内容のどこにに注目していますか?ぜひコメントやシェアをお寄せください。

【株主優待|3418バルニバービ】長期保有株主向け抽選結果を公開

バルニバービ(3418)の株主優待

2023年11月になり、バルニバービ株主優待の案内が届きました。今回は同社の長期保有株主向けの抽選とオリジナル商品に応募し、その結果を報告いたします。

毎年、7月末日現在の当社株主名簿に100株以上を保有している長期保有株主が対象となり、宿泊や商品が当選する魅力的な株主優待となっています。今年度からは応募式が導入されたようです。

それでは、早速長期保有による結果をお伝えします。

バルニバービ株主優待商品

バルニバービ株主優待商品

長期保有株主限定の抽選会結果

抽選の結果、残念ながら「落選」でした。

応募したのは「ドローイング ハウス・オブ・ヒビヤ」のテロワール体感コースで、当選率が低い10組20名限定ということもあり、落選となったようです。

 

「ドローイングハウス・オブ・ヒビヤ」テロワール体感コース

「ドローイングハウス・オブ・ヒビヤ」テロワール体感コース
出展:バルニバービ 株主優待 

 

株主優待の概要

同社の株主優待は「全ての株主を対象とした優待」と「長期保有株主を対象とした優待」の2つがあります。

  • 全ての株主を対象とした優待

毎年、7月末日現在の当社株主名簿に100株以上を保有している株主を対象に実施されます。保有株数に応じて受けられる優待金額が異なり、食事券やECサイト商品、オリジナル商品が選択できます。優待を受けるためには指定されたURLからアクセスし、株主番号を入力する必要があります。バルニバービから届く郵便物は捨てないようにしましょう。

株主番号が不明な場合は、メールで問い合わせることで株主番号を教えてくれます。私は株主番号を忘れてしまっていたので、メールで問い合わせをしました。1営業日で回答いただいたので助かりました。

いくつか優待を選択できるのですが、私はオリジナル商品を選択しました。

  • 長期保有株主を対象とした優待

同社は毎年7月末日を基準に、その後権利確定日まで同一株主番号で100株以上を保有し続けた株主を対象に、年4回の応募式抽選会を開催しています。今回は13商品から1商品を選ぶ形式でした。

商品リスト

商品リスト
出展:バルニバービ 株主優待 

オリジナル商品のレビュー

私が株主優待で選択した商品はコーヒーでした。パッケージにはドリップコーヒーが10個入っており、便利なドリップバッグが付いています。注ぐだけで手軽に美味しいコーヒーが楽しめる仕様です。

香りはスモーキーで、酸味は控えめながらもコクがしっかりと感じられ、全体的に贅沢な味わいでした。これからも楽しみながら利用していきたい商品です。

株主優待

株主優待

まとめ

今回は株式会社バルニバービ株主優待について詳しくレビューしました。

長期保有株主優待は当選率が低いものの、年4回のチャンスがありますので、気長に応募し続けたいと思います。

あなたはどの企業の株主優待に興味がありますか?コメントで教えてください!

【データ分析|AIの前処理】Box-Cox変換によるAIの精度改善を実証

はじめに

前回はAIモデルを構築する際、データの前処理の方法としてBox-Cox変換によるスケーリング手法を解説しました。

今回は、Box-Cox変換を用いてAIの精度向上が実現できた結果について報告いたします。

Box-Cox変換

Box-Cox変換は、データの分布を正規分布に近づけるための変換処理です。

この手法についての詳細は、以下の記事で解説しています。

AIによるダム流入量予測

Box-Cox変換を使ってAI学習を行いました。

使用データ

使用データは宮城県に位置する釜房ダム流入量(m3/日)と蔵王地点の日降水量(mm)です。

釜房ダム国土交通省が管理しているダム諸量データベースからダウンロードしています。また、日降水量は気象庁の気象データベースからダウンロードしています。

国土交通省 ダム諸量データベース:https://mudam.nilim.go.jp/home

気象庁 過去の気象データ検索:https://www.data.jma.go.jp/stats/etrn/index.php

データ期間

学習期間は2015年1月1日~2020年12月30日、

検証期間は2021年4月1日~2021年12月30日です。

標準化とBox-Cox変換でのデータ精度比較検証結果

ダム流入量と日降水量に対して通常の標準化を行った場合と、日降水量にBox-Cox変換を適用して学習を行った場合の結果を比較しました。

AIモデルとしてはRNNモデルを使用し、精度評価にはRMSE(Root Mean Square Error)を使用しました。

グラフの黒の実線が実測流入量、青の実線が標準化のみの予測結果、赤の実線がBox-Cox変換を行った予測結果です。標準化による予測結果はRMSEが6.9、Box-Cox変換による予測結果はRMSEは4.0という結果になりました。

  RMSE
標準化による予測 6.9
Box-Cox変換による予測 4.0

流入量予測結果

流入量予測結果

いかがでしょうか。Box-Cox変換を適用した場合、RMSEが小さくなり、予測の精度が向上することが示されました。

データセットが比較的小さく、ハイパーパラメータの調整も行っていない点を考慮しても、Box-Cox変換が精度向上に寄与する可能性が示唆されています。

まとめ

今回はBox-Cox変換を使ったAI予測の結果を整理しました。Box-Cox変換はAIの精度改善にも役立つ可能性が示唆されました。

あなたはAIの学習にどのような工夫をしていますか?コメントで教えてください!

【企業分析|4318クイック】上期決算と下期予想の注目ポイントを解説

はじめに

株式会社クイック(証券コード:4318)は、2023年10月31日に2024年3月期第2四半期の決算を発表しました。

クイックは第2四半期と第4四半期に決算説明資料も公開しています。今回も決算発表から1週間後に決算説明資料を公開しています。

この記事ではクイックの2Q決算内容と筆者独自の注目ポイントを交えて説明します

詳細なIR情報は以下のクイックの公式ページをご確認ください。

919.jp

株式会社クイックの概要

同社は人材サービス会社で、時価総額423億円(2023/11/22時点)、従業員数1,357人(2023/3時点)です。

主な事業や競合他社については過去の記事をご参照ください。

moririn-code.hatenablog.com

第2四半期の決算内容

同社は1Qに偏重する傾向があり、1Q決算では人材サービス事業などの進捗が芳しくなく、通期計画達成の不安から株価は10%以上下落しました。

しかし、2Qの決算は2Q計画の営業利益3,815百万円に対して4,030百万円の結果となり、好調さを示しました。

筆者は1Q決算発表後に2Qの進捗計画に変更がない理由を問い合わせ、人材サービス事業の業績拡大と海外事業の上振れがあるとの回答を得たため、今回の決算は予想通りと評価しています。

中期計画ではリクリーティング事業の売り上げを伸ばして全体の業績に貢献する見通しをしていました。

中期計画ではリクルーティング事業の売上増を通じて全体の業績向上を見込んでいましたが、2Qまでの進捗からはリクルーティング事業が計画を下回り、通期計画の変更があることが明らかになりました。

ただし、情報出版事業や海外事業は計画を上回る営業利益の見通しであり、全体の通期見通しは据え置かれています。

営業利益(百万円) 2Q累計実績 通期計画 進捗率 同社見通し
人材サービス事業 3,801 4,259 98.2% 計画通り
リクルーティング事業 189 840 22.5% 計画下回る
情報出版事業 201 231 87.0% 計画上回る
HRプラットフォーム事業 290 655 44.3% 計画下回る
海外事業 158 130 122.5% 計画上回る

注目ポイント

筆者は賃借対照表の負債の中で賞与引当金に注目しました。

1Q時点では昨年度と同額程度を計上していましたが、2Qでは302百万円と664百万円も昨年度より少なく計上されています。

一般的に企業業績によって賞与が増減するため、クイックの進捗があまり芳しくないことが示唆されます。

下期では1,000百万円程度の営業利益を達成すればよく、2023年3月期の賞与引当金は1,445百万円であったことから、同社の進捗によってはこの賞与引当金で調整が行われる可能性が考えられます。

今期は問題なさそうですが、同社は人材への投資による事業基盤の強化も進めており、今後の成長において人材流出がポイントとなりそうです。

賞与引当金(千円)

1Q 2Q
2023年3月期 146,932 966,252
2024年3月期 147,288 301,796

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回の記事では、株式会社クイックの2024年3月期第2期四半期報告書に基づく決算内容と筆者の注目ポイントを紹介しました。

通期業績予定は据え置かれていますが、リクルーティング事業の不振や人材の待遇改善によっては、来期以降の成長が鈍化する可能性があると考察されます。

投資は自己判断でお願いします。

あなたは決算内容のどこにに注目していますか?ぜひコメントやシェアをお寄せください。

【データ分析|効果的なスケーリング】Box-Cox変換の実践ガイド

はじめに

AIモデルを構築する際、データの前処理は非常に重要です。

今回は、AIの前処理の一部であるスケーリング手法に焦点を当て、BoX-CoX変換について詳しく説明します。

BoX-CoX変換はあまり一般的に知られていないかもしれませんが、非常に有用なスケーリング手法です。

私はMATLABを使用してデータ分析をすることが多いため、Box-Cox変換のコードも提供します。

AIの基本的な知識は以下の記事が参考になります。

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スケーリングとは

スケーリングは、データの値を特定の範囲や尺度に変換する処理を指します。

各データは、異なる尺度や物理量を持っています。例えば、データによっては色や学年のようなカテゴリカルな尺度を持ち、また別のデータでは長さ(cm)、距離(km)、重さ(kg)などの異なる物理量を持つことがあります。

我々がデータを扱う際には、これらの尺度や物理量を理解していますが、AIのプログラムはそのような理解を持っていません。AIに生データを学習させると、尺度や物理量の違いにより、一部の特徴量が支配的になり、他の特徴量が無視されてしまう可能性があります。AIを構築する際には、スケーリングを適切に前処理しておかないと、適切な予測や分類を行うことが難しくなります。

そのため、スケーリングを用いて異なるデータを同じ尺度に変換することで、モデルが公平に各特徴量を評価しやすくなり、適切にモデルを訓練および評価することができます。スケーリングの適用は一般的にモデルの性能向上に寄与します。

なお、ランダムフォレストなどのツリーベースのモデルは、特徴量のスケールに対して比較的頑健であるとされています。

代表的なスケーリング手法

代表的なスケーリング手法を紹介します。

正規化

正規化は、データを0から1の範囲に変換する手法で、最小値を0、最大値を1に対応づけます。

これにより、データが統一的なスケールで表現され、割合や百分率など最大値や最小値が事前に定まっている場合に特に有用です。

正規化の計算式は以下の通りです。

 R= \dfrac {X-Xmin}{Xmax-Xmin}

ここで、

X は元のデータ値

Xminはデータの最小値

Xmaxはデータの最大値

このスケーリング手法は、MATLABでは簡単に実装できます。以下はMATLABでの実装例です。

R = rescale(x)
標準化

標準化は、データを平均を0、分散を1となるように変換する手法です。

これにより、データが統一的なスケールで表現され、特に統計的手法や一部の機械学習アルゴリズムに適しています。

標準化の計算式は以下の通りです。

 R= \dfrac {X−μ}{σ}

ここで、

X は元のデータ値

μ はデータの平均値

σ はデータの標準偏差

MATLABを使用する場合は、以下の方法で標準化を行うことができます。

R = normalize(x);

また、MATLABのStatistics and Machine Learning Toolboxというアドオンを利用して、標準化を行う場合は平均値と標準偏差も取得できます。

以下はその方法です。

[R, mu, sigma] = zscore(x);

Statistics and Machine Learning Toolboxは4,490円/年で購入が可能です。

Box-Cox変換によるスケーリング

AIや機械学習はデータの特性に対して非常に柔軟で、正規分布に厳密に従う必要はありませんが、前述した正規化や標準化では要求性能を満足しないことがあります。

そこで、データの分布を正規分布に近づけるための変換であるBox-Cox変換が有効になります。

Boc-Cox変換は以下の式で表されます。ただし、xは正の値である必要があります。

Box-Cox変換の式:

\begin{cases}
\frac{x^\lambda - 1}{\lambda}, & \text{if } \lambda \neq 0 \\
\ln(x), & \text{if } \lambda = 0
\end{cases}

ここで、

xは正の値

λは変換パラメータ

Box-Cox変換は、λの値によって異なる変換が適用されるため、最適なλを選択する必要があります。対数尤度が最大となるλを選択すればよいです。

負の値にも対応したものが、Yeo-Johnson変換ですが、ここでは取り扱いません。

MATLABでは以下のFinancial Toolboxというアドオンを利用して以下のように記述することができます。簡単ですね。

[transx,lambda] = boxcox(x);

Financial Toolboxは4,490円/年(税抜き)で購入が可能です。

ダム流入量データのスケーリング

MATLABでBox-Cox変換を簡単に使うためにはFinancial Toolboxを購入する必要があります。Financial Toolboxは一般の人はあまり使えそうな関数は少ないため、Box-Cox変換のためだけに購入するのはもったいないので、Box-Cox変換の数式を紐解き、追加のアドオンなしでMATLABに使える形で実装してみました。

使用データ

今回は国土交通省が管理しているダム諸量データベースのうち宮城県に位置する釜房ダム流入量を使ってBox-Cox変換を行いました。

国土交通省 ダム諸量データベース:https://mudam.nilim.go.jp/home

MATLABサンプルコード

MATLABで作成したサンプルコードは以下の通りです。

% データを用意
data = readmatrix('Kamafusa.csv');

% 0がある場合は計算できないので、置換
data(data==0)=0.1;

% パラメータの範囲を設定(通常は0から1の範囲)
lambda_range = -2:0.01:2;

% 対数尤度を格納する変数を初期化
log_likelihoods = zeros(size(lambda_range));

% 対数尤度を計算
for i = 1:length(lambda_range)
lambda = lambda_range(i);
% Box-Cox変換を適用
if lambda~=0
transformed_data = ((data.^lambda) - 1) / lambda;
else
transformed_data = log(data);
end
% 対数尤度を計算
sigma2=sum((transformed_data-mean(transformed_data)).^2)/length(data);
log_likelihoods(i)=-(length(data)/2)*log(sigma2)+(lambda-1)*sum(log(data));
end

% 最大対数尤度を持つλを選択
[~, idx] = max(log_likelihoods);
optimal_lambda = lambda_range(idx);

% 選択したλを使用してBox-Cox変換を適用
transformed_data = (data.^optimal_lambda - 1) / optimal_lambda;

% ヒストグラムをプロット
% 生データ、標準化データ、対数変換したデータ、Box-Cox変換したデータ
figure;
subplot(4,1,1);histogram(data);title("生データ");
subplot(4,1,2);histogram(zscore(data));title("標準化");
subplot(4,1,3);histogram(zscore(log(data)));title("対数変換した標準化");
subplot(4,1,4);histogram(zscore(transformed_data));title("BoxCox変換した標準化");
各スケーリング結果の比較

各スケーリングの結果は以下の通りです。

各スケーリング結果

各スケーリング結果

いかがでしょうか。グラフで可視化してもBox-Cox変換したデータが最も正規分布に近いのが分かります。

まとめ

今回はAIの前処理であるスケーリング手法について解説しました。Box-Cox変換というあまり馴染みのないスケーリング手法をご紹介しましたが、この手法はAIの精度改善にも役立つのでぜひ覚えておいてください。

次回はBox-Cox変換を使ってAIによる予測を行っていきます。

あなたはスケーリングにどのような工夫をしていますか?コメントで教えてください!

【株主優待|三陽商会】株主優待セール ~冬物の服がお得に売っていました

三陽商会(8011)の株主優待

2023年10月に、株式会社三陽商会の「秋の株主ご優待セール」の招待券が届きました。

このセールに参加するには、株主として100株以上を保有している必要があり、その場合、4枚の招待券が送られてきます。

セールは東京で行われますが、遠方の株主には来年3月と4月に大阪支店と名古屋支店でスペシャルセールが開催予定です。

この優待セールでは、ブルーレーベルやブラックレーベルなど、服飾アイテムをお得に購入できる機会となっています。

過去の優待セールの様子はこちらから。

moririn-code.hatenablog.com

株主優待セール情報

株主優待セールは以下の通り開催されました。

【開催日時】

10/20(金) 10時~16時

10/21(土) 10時~16時

10/22(日) 10時~15時

【開催場所】

〒143-0006 東京都大田区平和島6-1-1 センタービル1F

TRC(東京流通センター)

【案内状】

1枚につき1名入場可能

3日間のうち1日限り有効

株主優待セールの様子

10/22(日)10時過ぎに、三陽商会株主優待セールに参加しました。

最寄り駅は東京モノレール流通センター駅で、セールの看板が駅の左手にすぐにあり、迷うことはありませんでした。

入場は10時からでしたが、10分過ぎて到着すると混雑はしていませんでした。

会場内には案内図があり、会場は広々としており、案内図は毎回同じようでした。

株主優待セール看板

株主優待セール看板

案内図

案内図

会場はあまり混雑しておらず、ゆっくりと服を探すことができました。今回は秋の開催で、冬物のアイテムが多かった印象です。

特に、ブルーレーベルやブラックレーベルのエリアが活気づいており、こちらのエリアは案内状を持っていないと再入場ができないため、注意が必要です。

ブラックレーベルの服

フラノシャドクレストブリッジチェックショートダウン



ブラックレーベルのアイテムは非常にお得な価格で提供されており、例えば、8,8000円(税込み)の商品が57,200円で35%オフとなっていました。これらのアイテムは人気が高く、オンラインストアではSoldOutになっていたようです。

まとめ

今回は三陽商会(8011)の株主優待セールに参加したレビューでした。

タグには割引前の価格も記載されているので、どのくらい割引されたかお得感が分かりやすいイベントでした。

春も秋の開催も冬物が多い印象がありました。

株主優待セールは100株以上保有するだけで参加できるお得なセールです。

株主優待セールは年に2回開催されます。

三陽商会の企業分析の解説はこちら

moririn-code.hatenablog.com

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