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【株主総会レポート】オリックス|10の事業セグメントを持つ多角的な事業展開をする企業の 事業内容や質疑応答の内容

はじめに 

オリックス株式会社から第60回定時株主総会の招集案内が届きました。インターネット上でも議決権を行使することができますが、今回は大企業であるオリックス株主総会の雰囲気を知るために実際に現地へ足を運んでみました。オリックス株主総会の様子をご報告いたします。 

オリックス(8591)の事業内容 

オリックス株式会社は1964年4月に設立された会社で、現在は連結子会社1006社および関連会社152社から構成されています。時価総額は3兆1705億円で上場企業の中で59番目に大きい企業です(2023年6月25日時点)。現在の事業は以下の10のセグメントで構成されています。 

  • 法人営業・メンテナンスリース|金融、各種手数料ビジネス、自動車および電子計測器・IT関連機器などのリースおよびレンタル
  • 不動産|不動産開発・賃貸・管理、施設運営、不動産のアセットマネジメント 
  • 事業投資・コンセッション|企業投資、コンセッション 
  • 環境エネルギー|国内外再生可能エネルギー、電力小売、省エネルギーサービス、ソーラーパネル・蓄電池販売、廃棄物処理 
  • 保険|生命保険
  • 銀行・クレジット|銀行、カードローン 
  • 輸送機器|航空機のリース・管理、船舶関連投融資 
  • ORIX USA|米州における金融、投資、アセットマネジメント 
  • ORIX Europe|株式・債券等のアセットマネジメント 
  • アジア・豪州|アジア・豪州における金融、投資 

法人営業・メンテナンスリースのセグメントが一番大きな利益を占めており、全体の45%を構成しています。 オリックスは10の事業を展開しており、グローバルに見ても同様の事業をしている企業はないとのことです。 

株主総会の概要 

下記の通りオリックス株主総会の詳細を示します: 

【開催日時】 

 2023年6月22日 午前10時 

 (受付開始:午前9時) 

【開催場所】 

 グランドプリンスホテル新高輪「飛天」 

www.princehotels.co.jp

【議案】 

 ・第1号議案 取締役11名選任の件 

 ・第2号議案 取締役1名解任の件 

株主総会の雰囲気 

会場に向かうためにJR品川駅を降りたら道が分岐する度に会場の道案内看板を持った人が立っていたので、スマホで地図を確認しなくてもたどり着くことができました。 

会場前ではお水を配布しておりました。会場はかなり大きく、1000名以上は余裕で座れるほどの席がありました。若い方も多く、一般の方が大半のように感じました。スーツ姿の男性も多かったですが、女性も一定数いました。 

株主総会の様子は撮影されていて、株主向けにインターネットによるライブ配信が行われていました。映像は録画もされていて、後日誰でも以下リンクから視聴することができます。

www.orix.co.jp

 

 

株主総会会場入り口

株主総会会場入り口

株主総会会場までのホテル内の様子

株主総会会場までのホテル内の様子

配布された飲料

配布された飲料

株主総会の進行 

株主総会の進行は以下の通りでした: 

・開閉の挨拶 

・事業内容の説明(録画) 

・業績の総括及び今後の戦略 

・質疑応答 

・決議事項 

 

決議事項に関しては、事前のインターネットによる議決権の行使の結果が過半数を占めていることが議長から告げられました。事業内容の説明は、既存の資料を基に作成され、録画されたスライドが流されました。質疑応答には1時間以上の時間が割かれました。株主総会は11時50分に閉会しました。 

質疑応答 

質問は、挙手をしてから配布された番号と氏名を名乗って行われました。主な質疑応答の内容は以下の通りです: 

 

Q:PBR1倍を達成するための対策はあるか? 

A:過去の実績からROEとPBRの相関があることが分かっているため、ROEの向上を行っていく。24年3月期にROE 9%、25年3月期にROE 10.4%の達成に向け最大限の努力をする。 

 

Q:オリックスは総合商社なのか、もしくはリース会社なのか? 

A:当初はリース会社として設立されたが、現在は多くの事業を展開しているため、単なるリース会社と位置付けることはできない。また、総合商社とも異なり、グローバルに見ても同様のビジネスモデルはないという認識である。 

 

Q:株主総会の開始日時の変更は考えていないのか? 

A:来年の株主総会も本総会が閉会次第押えなければならないため、日時を変更することは難しい。 

 

質問者の中には、同じホテルで実施されていたNTTの株主総会を途中で抜け出して、オリックスに質問している方もいました。また、現在は手土産が廃止されていますが、手土産を復活させてほしいという要望を伝える株主もおり、その時には少数ながら拍手が起こりました。また、オリックスが買収した小林化工株式会社の不祥事に関する賠償についてや、同じく買収したDHCの差別発言による教育方針など、買収企業に関連するネガティブなニュースに関する質問もいくつかありました。 

まとめ 

初めてオリックス株主総会に参加しました。ほとんどが一般の株主の方の質問であり、質問しやすい雰囲気でした。これまでIRなどで確認することしかできなかった情報が、株主総会への参加によってより具体的に感じられました。他の株主の関心事や意見も知ることができため、参加して良かったと感じています。

株主優待は廃止されますが、配当金の増額や自社株買いなどで株主還元を強化する方針も示しています。オリックスは長期的な視点で事業を展開しており、その成果が株価に反映されることを期待しています。 

 

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